「護衛も無意味だった」ロシア爆撃機が無惨に撃墜 ウクライナ空軍が戦果発表
久しぶりの大型機撃墜。
撃墜にはパトリオットを使用か?
ウクライナ空軍は2023年12月6日、ロシア空軍の戦闘爆撃機であるSu-24Mを黒海の北西部にあるズミイヌイ島付近で撃墜したと発表しました。
撃墜されたとみられるSu-24Mは、オデーサ州を爆撃するために、護衛機のSu-30SMと共に飛行していたそうです。同機の撃墜報告が出るのは、2023年3月末のバフムト近郊での防空戦以来です。
ウクライナ空軍は撃墜方法については明かしてはいないものの、一部報道ではアメリカやドイツから供与されている地対空ミサイルシステム「パトリオット」を使用したのではないかと予想されています。
ロシア軍は冬季に入り、暖房を維持するために不可欠な送電施設や、穀物や物資を輸送する港などのインフラ攻撃を積極的に行っていますが、今回の撃墜機もそうした任務を帯びて飛行していたと予想されます。
ただ、インフラ攻撃は巡航ミサイルや自爆ドローンが主体で、Su-24Mは久しぶりの大型機撃墜の報告です。さらに護衛機をつけた状態の爆撃機を撃墜したということで、ウクライナ空軍司令官のミコラ・オレシチュク中将は自身のテレグラムで「ロシアの航空機が撃墜されるのは久しぶりだ、この状況を打開しよう! Su-24M爆撃機の撃墜についてお知らせできることを嬉しく思います」と投稿しました。
なお、ウクライナ空軍はパトリオットを用いて2023年5月13日のロシアのブリャンスク州上空で、5分間に一気に5機のロシア軍機を撃墜。同ミサイルシステムを警戒したロシア軍に、周辺空域での軍事行動を一定期間控えさせることに成功しています。そのため、ウクライナ政府はさらなる「パトリオット」の供給を各国に呼びかけています。
【了】
※一部修正しました(12月08日10時40分)。
爆撃機...🤔