国交省も認めた? 最凶「ワースト酷道」今年も眠りにつく 隣の酷道は見違える変化

岐阜と福井をつなぐ新ルート、国道417号「冠山峠道路」が開通し、両県の山間部は大きく変化しました。それとは裏腹に、お隣の「ワースト酷道」は、今年も長い眠りにつきました。

国交省自ら発信する「ワースト酷道」とは?

「ワースト酷道と名高い #国道157号 の #真名川ダム から #温見峠 を越え岐阜県本巣市根尾までは、積雪のため11月20日より6月頃までの間、冬期通行止めとなりました」

 

 国土交通省 九頭竜川ダム統合管理事務所(福井県)が2023年12月5日、公式X(旧Twitter)にて、冬季閉鎖となった国道157号の通行止め地点の写真を投稿しました。国交省の担当者自ら「ワースト酷道」と呼ぶ国道157号ですが、今年は周辺の状況に大きな変化がありました。

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国道157号の冬季閉鎖区間の福井県側(画像:九頭竜川ダム統合管理事務所)。

 国道157号は、岐阜市から金沢市までを南北に、最短距離で結ぶ200km弱の国道です。岐阜や石川の市街地では交通量の多い区間を抱え、バイパス道路もいくつか存在するなど、それぞれの地域で主要道路としての役割を持っています。

 しかし、その例外が岐阜~福井の山間部区間です。県境の温見峠付近は極めて狭隘かつ急カーブが連続し、いわゆる“洗い越し”と呼ばれる、小川ほどの水流が道路上を横断している箇所も。何より、最近まで崖っぷちに設置されていた「落ちたら死ぬ!!」という看板が、この「酷道」区間を有名なものにしていました。

 他方、この国道157号の西に並行して岐阜と福井を結ぶ“お隣”の国道417号には、大きな転機が訪れました。2023年11月19日、分断されていた県境部をつなぐ「冠山峠道路」が開通したのです。それまで県境部は狭く曲がりくねった林道を行き来する形でしたが、国道の“本線”がついに開通し、他の区間も改良され、通年で通行が可能な道路に一躍生まれ変わったのです。

 国道157号・417号とも、地図上で見れば岐阜と福井をかなり短い距離で短絡している2大路線というようにも見えますが、実際にはどちらも酷道で、うっかり通った大型車の脱輪事故などが発生していました。

 しかし、雪で通行止めになることも多い国道8号や北陸道の代替路を確保する目的もあり、冠山峠には白羽の矢が立ち、ついに改良されました。これは、国道157号ルートに関係する地域にとっての代替路という見方もできます。

 岐阜県自ら「大型車は別ルートを検討してください」「乗用車にあっては、すれ違いが困難あるいは不可能な区間が連続しますので、迂回が可能な場合は迂回された方が安全です」と注意喚起する国道157号。今年も冬を迎え、また長い眠りにつきました。

【了】

【落ちたら死ぬ!!】これが「ワースト酷道」157号です(写真)

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