「高速道路の所要時間が“2時間以上”とか、アバウトな表現になるの何でですか?」 管制センターの答えは

え、わざとアバウトにしてるの!?

 これについて大島さんに聞くと、実はあえて「2時間以上」などという表現を使うケースがあるといいます。それは渋滞しているために「迂回をご検討いただきたいとき」なのだとか。

 もっとも、「事故渋滞のときなどは、緊急車両の通行などで刻々と状況が変化するため、アバウトに表示せざるを得ないケースもある」そうです。

 たしかに、「30分/60分/2時間以上」といった情報が表示されると、「そんなにかかるのか……」とウンザリすることがあります。思えばそうした情報は、圏央道の手前や、東名・新東名の分岐点手前など、その先で迂回ルートの選択が可能な場所で見かけるかもしれません。

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広域的な所要時間表示の例。大井松田までは2時間以上、御殿場までは3時間以上と表示されている(ドライブレコーダー)。

 大島さんによると、合わせて「図形情報板」と呼ばれる道路ネットワークの模式図をデザインした情報板に混雑箇所を表示し、迂回の参考情報を提示しているということです。

 ちなみに、八王子支社の道路管制センターには、「統括料金所」と呼ばれる一画もあります。これは、管内の複数のスマートICを監視するコーナーです。スマートICの誤進入時や何らかのトラブルがあった際に「どうしました?」とインターホンで応対するのは、ここ八王子で統括して行っているのだそうです。

【了】

【超デカいモニター!!!】これが「道路管制センター」の内部です(写真)

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