国内唯一のトロリーバス、廃止日判明 バトンは電気バスへ 立山黒部貫光

ラストイヤーとなる2024年は記念イベントなども実施予定。

都市部からは1972年に消滅

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国内唯一となったトロリーバス(画像:立山黒部貫光)。

 国内有数の観光地・立山黒部アルペンルートを走る、日本唯一の乗りもの「トロリーバス」。運行会社である立山黒部貫光が2023年11月30日、このトロリーバスを2024年12月1日(日)をもって廃止すると国土交通省 北陸信越運輸局へ届け出ました。

 トロリーバスは、空中に張られた電線(架線)から電気を受け取り、モーターを回して走行します。バスと電車が合体したような乗りもので、かつては都市部でも見られました。しかし架線の下しか走れないため、道路渋滞の原因とみなされるようになり、都市部を走るトロリーバスは1972(昭和47)年、横浜の市営トロリーバスを最後に消滅しました。

 立山黒部貫光によると、1996(平成8)年4月の運行開始以来、約28年間で累計1920万人が利用したとのこと。廃止の理由については「車両の更新期を迎えるにあたり」としたうえで、「高地における安定走行性に加え、今後一層の技術革新が見込まれる分野であることなどを考慮し、電気バスの導入を計画した次第です。引き続き、環境負荷の軽減などに留意してまいります」としています。

 ラストイヤーとなる2024年は、これを記念したイベントなども予定されています。

【了】

当初は一般的なバスだった立山黒部アルペンルート(写真)

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