衝撃の「日曜日はバス運休」宣言へ 長野のバス会社「さらなる対応もあり」運転士不足が危機的状況で「苦渋の選択」
「バスが走らない日」がやって来ます。
主に長野市内の路線が対象
長電バスは2023年12月18日(月)、長野市内のバス路線を中心に「日曜日運休」とすることを発表しました。運休措置は、2024年1月21日から「当面の間」とのことです。
同社ではこれまで、路線バスの運転士不足を補うため、貸切バスや高速バスの人員を回していました。しかし、赤字の路線バス事業のために、黒字である貸切・高速バスの手を割くという、経営のうえで本末転倒な事態に陥っていたといいます。新規人員確保も思うように進んでおらず、「苦渋の選択」に踏み切ったとしています。
日曜日だけ運休とするのは、「通学・通勤・通院に比較的影響が少ない」というのが理由。
日曜日が運行再開となるのは、一定の運転士が充足されればとのこと。逆に、運転士不足がもっと深刻になれば「さらなる対応」を行う可能性もあるとしています。
バス業界は、慢性的な人手不足に加え、「働き方改革関連法」の運送業への施行が今年度末となる、いわゆる「2024年問題」の直撃が加わり、逼迫した情勢を迎えています。全国で減便・路線廃止の嵐が吹き荒れ、大阪府では金剛バスが「バス事業まるごと撤退」という事態にもなっています。
【了】
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