異形の新車両に「まさかの会社移籍」も!? 「色々ありすぎた」鉄道の"新車ニュース"で一年を振り返る
「まさかあの会社に移籍!?」が連発した2023年
新型車両だけでなく、「別の会社への車両移籍」のニュースも話題になりました。
まずは、JR東海の特急車両として親しまれてきた「キハ85系」が引退したあと、近畿北部の日本海側を走る「京都丹後鉄道」へ譲渡されたこと。「KTR8500形」として、まずは今の特急の予備車の役割につくとしています。
9月には、「東急と小田急の中古車が、西武へ譲渡される」というニュースが飛び込んできました。ローカル線への車両譲渡はよくあるものの、大手私鉄が大手私鉄の中古車を導入するというのは異例のことです。移籍予定の車両は、おもに東急大井町線で走る「9000系」と、小田急の主力車両「8000形」です。
さらに11月には、東京メトロ日比谷線で走っていた「03系」が、群馬県の上毛電鉄へ譲渡されることが発表。同車両はすでに熊本電気鉄道、長野電鉄、北陸鉄道で「第二の人生」を送っていて、「あの東京の地下鉄車両にまた出会える」という機会が、さらに増えそうです。
南海の22000系は8月、銚子電鉄へ譲渡されています。同車両の譲渡は、熊本電気鉄道に次ぐ2例目です。
ほかにも、関西の新快速の有料座席指定車両「Aシート」が、223系だけでなく225系でも登場。成田エクスプレスに使われるE259系は、車体ロゴを「N'EX」から「E259」に変更し、房総など他線区でも活躍できる準備を整えています。
その他新車両ニュースとしては、九州で久大本線方面に、新観光列車をデビューさせることが発表。名称も「かんぱち・いちろく」と決定しました。JR東海は、特急「しなの」の383系の置き換えとして、「385系」を導入することを発表しました。他にも新型車両の導入発表は目白押しで、りんかい線は「71-000形」、阪急は「2300系・2000系」、伊予鉄は「7000系」、福岡市営地下鉄は空港線・箱崎専用の「4000系」を発表しています。
北陸本線から移管となる第三セクター「ハピラインふくい」では、JRの521系を「ピンク&黄緑」にカラー変更したビジュアルが公開されています。特急「やくも」に導入される「273系」や仙台市営地下鉄「3000系」は、ついに実車が試運転などで走り始めました。
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