【3日更新】JAL機、海保機と衝突し羽田空港で炎上 現在わかっていること 2021年導入の新鋭機「A350-900」13号機が担当
JAL便の乗客・乗員はひとまず全員脱出完了だそうで。
ほぼ満席のJL516便
2024年1月2日18時前、新千歳空港から羽田へ向かっていたJAL(日本航空)のJL516便が、羽田空港第2ターミナルの前にあるC滑走路に着陸直後、他機と接触し炎上しました。JALによると、乗客367人、乗員12人の計379人が乗っていたものの、18時05分ごろに全員脱出が完了したとのことです。
同便を担当していた機体は、2021年11月から運航開始されたエアバスA350-900型の13号機「JA13XJ」。A350-900は2019年より導入されているJAL国内幹線向け主力機で、369~391の客席を持ちます。
航空機追跡サイト「フライトレーダー24」によると、2日は羽田~那覇をJL901便・JL902便として1往復した後、JL517便として羽田から新千歳へ。その折り返し便として羽田行きのJL516便を担当していました。
各社報道によると、JL516便は着陸時、海上保安庁の固定翼機、MA722「みずなぎ」(機番:JA722A。DHC-8-300型)と滑走路上で衝突したとのこと。このMA722は1日発生の能登半島地震において、支援物資を届けるために新潟へ向かっていたと報じられてます。なお、この機には6人が乗っており、機長を除く5人の死亡が確認されたとのことです。
なお、21時30分ごろ、羽田空港はC滑走路を除く3本の滑走路で運用を再開していますが、2日発の多くの便で欠航が発生しています。また、3日も欠航が発生する見通しで、たとえばANA(全日空)は今回の滑走路閉鎖で、3日に羽田空港を発着する国内線54便、国際線1便の欠航を決定。約1万1000人がこの影響を受けるとしています。
2日深夜、A350-900の製造メーカーであるエアバスが、専門家チームを派遣をすると発表。国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)の調査官などとともに、事故原因の究明にあたります。また、警視庁もこの事故の捜査にあたると発表しています。
またJALは3日未明、「現在詳細な状況や事故原因については調査中であり、当社としても調査に全面的に協力してまいります」としたうえ、「新千歳空港出発時および航行中において機体に異常は無かった」「当社運航乗務員への聞き取りによれば、管制からの着陸許可を認識し、復唱した後、進入・着陸操作を実施した」とコメントを発出しています。
※各社報道発表を踏まえ、記事を更新しました(3日10時00分)。
【了】
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