アルファードをレクサスLM並みにする? ドデカ “車内ディスプレイ” の使い道とは? ほぼ壁ってくらいデカい!
クルマ移動に付加価値を
「WELL Cabin concept」が想定している利用シーンは、ビジネスや観光・娯楽でのVIP(要人)送迎です。アルファードの「WELL Cabin concept A」はビジネスエグゼクティブ、ヴェルファイアの「WELL Cabin concept B」はインバウンドを含む富裕層をそれぞれメインユーザーとして想定しており、車移動の時間を有効活用するためにこのようなAV機器を備えているといいます。
具体的には「WELL Cabin concept A」では企業の重役や経営者がビジネスシーンで乗り込み、移動中に大型ディスプレイを使ったテレビ会議などをする移動オフィスとして利用し、疲れた際はアロマディフューザーやリラクゼーション動画を使って短時間の睡眠や休息を取るといった使い方が想定されています。
一方、「WELL Cabin concept B」は富裕層が移動手段として利用し、空港からの送迎中に車中で観光情報を確認したり、ライブやスポーツ観戦の送迎ではイベントのダイジェスト動画を見て気分を高めたりすることができるそうです。
このような具体的な利用シーンが想定されていることについて、メーカー担当者は次のように説明してくれました。
「もともと弊社は技術からサービスや製品を提案することが多いです。しかし、逆にお客様が喜んでくれるというニーズの視点からも商品開発のリサーチをしており、今回のコンセプトモデルのビジネスやエンタメでの利用もそういった経緯から作られました」
今回のコンセプトモデルの展示についても、これ自体をそのまま販売するのではなく、展示を通じ送迎会社や架装会社に興味を持ってもらいビジネスパートナーとともに今後の発展に繋げたいと説明していました。
最高級車LMならではの設備と思われた巨大ディスプレイが、より一般的なアルファード/ヴェルファイアにも備わっていくのか注目です。
【了】
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info
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