淡路島中心部の渋滞解消へ「洲本バイパス」トンネル9割完了 全通近づいてきた

混みあう中心街を北側にショートカットします。

1985年に事業化

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2000年に先行開通した洲本バイパス西側(画像:Google Earth)。

 兵庫県・淡路島を縦断する国道28号。島の骨格となる大動脈ですが、中心地である洲本市街では、昔ながらの2車線で信号の多い中心部を抜けていきます。

 そのため、市民の生活利用と長距離移動の通過交通が混在し、慢性的な渋滞に悩まされています。この通過交通を市街地の外へ逃がすのが「洲本バイパス」です。

 1985(昭和60)年に事業化し、2000(平成12)年にまずは山を南回りに抜ける納~宇山3.6kmが開通。その延長線上として、洲本港北側の矩口地区まで抜ける2.4kmが工事中となっています。大きな構造物としては、長さ963mの「矩口トンネル」があります。

 バイパスの先行開通区間では、旧道の交通量は4割減少。市民の生活への支障が大きく緩和されました。

 気になる残りの区間の進捗ですが、1月時点で矩口トンネルの掘削率は90.2%。いよいよ貫通が間近となっています。その他の地上区間でも徐々に工事が始まっていき、切土部分の法面工や、平面区間の地盤改良工事などが行われている状況です。

 地質が想像以上に硬かったことや、思わぬ騒音・振動の問題で工法変更を余儀なくされた現場ではありますが、2025年春ごろの開通をめざして、工事は佳境に入っています。

【了】

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