京都の「異色の新型車両」5番目がデビューへ 全員デザインが違う!? 今回は何が「特徴」なのか
1両1両全部が違う!? 見飽きない車両です。
1両1両全部が違う!?
京都市交通局は2024年1月17日(水)、京都市営地下鉄烏丸線に導入中の新型車両「20系」電車について、5編成目がデビューすると発表しました。
20系は2022年3月、最初の1編成がデビュー。最終的には9編成が導入され、運転開始から40年以上経過した「10系電車」を置き換えていきます。
ただの同じ電車の5編成目だろ、と思いきや、実はそうではありません。この20系は1編成ごとに内装が異なっているのです。
20系電車の最大の特徴は「京都の伝統工芸」をデザインにふんだんに取り入れていること。以下、編成ごとに異なるものです。
●「京象嵌(きょうぞうがん)」による車両番号・事業者を記した「銘板」
車内の連結部側の壁上部についている銘板です。「菱形を強調」「機敏なイメージ」「安定感がある」「広がりを感じる」ときて、5編成目は幸菱を「リズミカルにまとめたデザイン」で、黒地に菱形タイルの並びがジグザグ波状となっています。
●「金属工芸」による「釘隠し」
中間車両の連結部の壁上部についている金色の金属板です。テーマは京の「花木」「催し」「方位(四神)」「発祥事物」ときて、5編成目は京の「沿線施設」です。「京都コンサートホール」、「二条城二の丸御殿」、「京都市動物園」、「京都市京セラ美術館」がモチーフです。
●伝統産業品の飾り付け
「おもいやりエリア」の立ち掛けシート(車内通路中央部にあって、腰をもたれかけるタイプの設備)に取りつけられます。5編成目はは「京銘竹・京竹工芸」および「京七宝」が採用されます。
ひとくちに「竹工芸」といっても、その緻密なデザインは多岐にわたります。柾割・細竹面格子・枝折戸・竹枝穂垣・網代編・やたら編・輪弧編の7種類が紹介されています。
第5編成のデビューは1月30日(火)15:05に竹田駅を出発する便です。なお、第5編成の車両番号は竹田側から2135・2235…2835となっています。
【了】
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