「観光客が多すぎて乗れない」回避なるか 「京都が最も混雑する季節」バス&地下鉄を大増発
今年はすごそう……。
清水寺へバス集中投下 地下鉄も使って!
京都市交通局は2023年10月27日、秋の観光シーズンにおける市バスと地下鉄の混雑緩和策について発表しました。観光客の増加が顕著な京都が“最も混雑する季節”である11月の紅葉シーズンに様々な取り組みを行い、「市民生活と調和した持続可能な京都観光」の実現を目指します。
市バスと地下鉄で多数の増発、臨時便を運行します。期間は11月の土休日、計10日間です。概要は以下の通り。
●市バス
・「観光急行バス(京都駅~清水寺)」を新設【新規】:新たに京都駅から清水寺方面を結ぶ急行バスを、利用の多い午前を中心に、概ね15分間隔で運行。
・臨時バス「楽洛ライン」の運行:鉄道駅と主要観光地とを結ぶ臨時バスを、「楽洛 東山ライン」に加え、「楽洛 二条城・金閣寺ライン」「楽洛 金閣寺・嵐山ライン」及び「楽洛 岡崎・銀閣寺ライン」の4ルートで運行。
・既存系統の増便:5号系統、203号系統、205号系統にて、鉄道駅と主な観光地との間など、利用の多い区間を増発。また、東山方面から京都駅へ帰る人が多くなる午後の時間帯に、清水道(南行)始発・京都駅行きの206号系統を運行。
●地下鉄
・増発:烏丸線を1日16往復、東西線を1日4往復増発。
・市バスから地下鉄への無料振替:混雑のピークとなる午後の時間帯に、対象のバス停から京都駅へ向かう人を対象に、市バスから地下鉄への無料振替(振替輸送)を実施。
また、地下鉄への誘導の一環として、新幹線京都駅で臨時販売所を設置し、地下鉄・バス1日券を販売するなどします。
京都市交通局は長年にわたり京都観光のアイテムとして親しまれた「バス1日券(大人700円)」の販売を9月末で終了し、「地下鉄・バス1日券(大人1100円)」の販売に注力しています。バスに比べ輸送力に余裕のある地下鉄を極力利用してもらい、バスの混雑緩和を図る狙いが、1年で最も混雑する時期に効果を発揮するのか――この秋が試金石になりそうです。
【了】
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