「なんで“直進だけ”こんな詰まってんの…?」 埼玉の“悪名高き渋滞ポイント”に行ってみた 間もなく過去のものに?
埼玉県の中でも「何とかして」という声の多い渋滞ポイントが国道122号にあります。不完全な道路構造が原因ですが、その長年の課題もまもなく解消される見込みです。
スイスイだったのに突如、「直進だけ」詰まる
埼玉県内で東北道の側道となる国道122号。浦和ICの下り線入口から、次の岩槻IC付近にかけては、国道側も信号のない快走路です。スイスイと進んでいたところ、岩槻IC入口に近い国道16号が交わる「加倉南」交差点に近づくと、突如として渋滞が発生しました。
しかも、「なんで直進方向だけがこんなに詰まっているんだろう……」と、同乗者が漏らすほど。右折・左折レーンはスムーズですが、直進だけは信号が何度か切り替わっても、わずかしか進みません。あまりに進みが遅いので、左折して先へ回り込んでみると、理由が分かりました。
この原因を作り出しているのは、加倉南交差点から260mほど北側、国道122号と県道2号(旧国道16号)が交わる「加倉北」交差点です。ここから北へ向かうクルマの渋滞が、加倉南交差点までずっと伸びていたわけです。
国道122号北行きは加倉北交差点で“東北道の側道が途切れる”ため、いったん右折して高架をくぐり、対面通行となっている反対側の側道へ移るというクランク状の動きを強いられます。渋滞を作り出す最大の要因は、このクランク構造ゆえに信号が3段階になること。「国道122号北行き」「同南き」「県道側」と順番に青となるため、待ち時間が長いのです。
このときは2024年1月の平日13時前後でしたが、加倉北交差点のクランクをゆっくりと進んでいく大型車の姿が目立ちました。安全を考えると、国道122号は方向別に青にするしかなさそうです。
ただ、長年の渋滞にもまもなく終止符が打たれようとしています。
国道122号「蓮田岩槻バイパス」整備の一環として、途切れた高速下り線側の側道が開通する予定です。上り線側の側道を対面通行で使っている現在は同バイパスの「暫定開通」という位置づけでしたが、新たな側道の開通で「4車線化」となり、上下線が分離され、加倉北交差点のクランク構造も解消される見込みです。事業主体のさいたま市は2023年12月時点で開通予定を「2024年度」としています。
※一部修正しました(1/29)
【了】
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