地下鉄で「トコジラミ大量発生」仰天アナウンスに動揺 迷惑TikTokerも煽る「お隣の国」の社会不安

パリの電車はすでに「トコジラミ地獄」!?

 英国とドーヴァー海峡を隔てたフランス、パリでは、2023年9月末から地下鉄などの公共交通機関で「トコジラミを目撃した」、あるいは「トコジラミに噛まれた」という情報が相次ぎました。

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イギリスとフランスをむすぶ旅客高速列車「ユーロスター」(赤川薫撮影)。

 トコジラミと見られる動画がSNSで拡散され、パリは大騒動。パリの地下鉄内では席に座らずに立ったまま乗る人が増えるなど不安が続いています。

 2024年1月にも、パリの地下鉄と見られる車内で「トコジラミがいるから座らない」と断固とした表情で座席に背を向けて立っている写真が、米CNNの特派員によってSNSに掲載されました。

 いっぽう、フランスのクレマン・ボーヌ運輸相は公共交通機関内での「大量発生」を否定。人々に冷静な対応を呼びかけています。

 トコジラミの目撃情報自体はパリ交通公団(RATP)に10件、フランス国鉄(SNCF)に37件あったことは認めましたが、「事後調査でトコジラミは確認できなかった」としています。

 それでもロンドンでの単なるいたずらとは異なり、パリでは病院やホテル、映画館でもトコジラミの目撃情報が伝えられており、実在の可能性が限りなく高いと見られています。それゆえ運輸当局は「3か月ごとにトコジラミの発生状況を報告する」と約束し、電車の清掃の強化と「トコジラミ探知犬」の導入も公表しました。車両内の空気をビニール袋に取り、それを探知犬に嗅がせるだけで判断できるとか。

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