紀伊半島縦断の「五條新宮道路」阪本工区が開通へ 離合困難の「狭隘酷道」バス車幅ギリギリが解消!?

国道168号も気が付けばかなり走りやすくなりました。

奈良県内で続々とバイパス完成

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バスがやっと通れる幅の国道168号(画像:国土交通省)。

 奈良県は2024年2月7日(水)、県内で整備中の国道168号バイパス「五條新宮道路」阪本工区が開通すると発表しました。開通日は3月23日です。

 国道168号は和歌山県新宮市を起点に、奈良県を経由して、大阪府枚方市までを結ぶ路線。その中でも、和歌山・奈良県内の長い山岳区間は熊野川・紀の川水系の深い谷に沿っているため、とにかく狭く急カーブが続く道路でした。両県で少しずつ線形改良とバイパス整備が進められ、今では十津川村、田辺市、新宮市を中心に大部分が走りやすくなっています。

 今回開通するのは、五條市側の新天辻工区に続く「阪本工区」延長1.4kmです。大塔橋で天ノ川を渡る区間を、「阪本大橋」と「新阪本トンネル」で一気にショートカットするものです。

 この区間の現道もやはり狭く、橋もトンネルも普通車がギリギリすれ違える程度。「日本一長い路線バス」と呼ばれる奈良交通の「八木新宮線」も通っていますが、バス車両はトンネル幅目いっぱいを使って抜けていくほどの厳しい状況でした。

 大雨などで土砂崩れが発生して寸断されるリスクも高く、2001年の紀伊半島水害では約1週間にわたって通行止めが発生しています。谷筋の集落にとって国道168号が命綱であり、奈良~和歌山の南北軸として安定した通行を確保するため、この阪本工区も高規格化が求められていました。

 ちなみに、北側の新天辻工区は、延長4970mという長大トンネルを含む約7.2kmの大掛かりなバイパス事業となっています。国鉄未成線の「五新線」の長大トンネルに並行するルートです。2018年に新規事業化し、2022年に着工。完成に向けて着々と進められています。

【了】

【画像】「酷道」はもう過去!? 「五條新宮道路」ルートと整備状況を見る

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