「上野東京ライン川口停車」で駅周辺が大変貌へ 60年来の大改築 見えてきた市のビジョン
現実味を帯びてきた上野東京ラインの川口駅停車。これが起爆剤となり、駅の全面改良や周辺まちづくりが進みそうです。
新ホームの建設を契機に駅と周辺エリアを再整備
埼玉県川口市がJR東日本に対して要望を続けていた「中距離電車の川口駅停車」が現実味を帯びてきました。新たなホームの整備に合わせ、駅の改良や、駅周辺まちづくりも進む見通しです。どのように変わるのでしょうか。
現在、川口駅に停車するのは京浜東北線のみです。1路線しか乗り入れない駅としては、県内で最多の乗車人員となっています。コロナ禍で直近の駅利用者は減少していますが、川口駅が位置する市の中央地域では、2035年まで人口増加が見込まれています。
市は2024年2月8日に「川口駅再整備基本計画(案)」を公表。京浜東北線ホームの西側に新たなホームを設け、上野東京ラインを停車させる方針を明記しました。概算事業費は389~420億円と巨額ですが、ホーム増設に関係する経費は市が全額負担するとしています。
計画が実現すれば、東京方面への所要時間が短縮されるほか、将来的には羽田空港アクセス線「東山手ルート」経由で羽田空港へも乗り換え無しでアクセスできるようになります。
基本計画案で注目されるのは、新ホームの整備を契機に駅全体を再整備し、駅周辺まちづくりも推進していく方針が盛り込まれていることです。市は単にホームを新設するだけでなく、駅改良や周辺開発をあわせて行い、「選ばれる街」を実現したい考えです。
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