必要? クルマの「コーナーポール」はなぜ根強い需要があるのか 「ヘタクソ棒」の異名あれど

近年は見かける機会が減っている、クルマのコーナーポール。「ヘタクソ棒」などという不名誉な異名もありますが、カー用品店によると、減っているとはいえ一定の需要はあると話します。

装着率が高いのはセダン

 クルマの前方角に、50cmほどの棒が突き出ていることがあります。教習車などでも見かけますが、一般車ではあまり見なくなりました。そもそも何のための棒なのでしょうか。

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マツダ教習車。コーナーポールがついている(画像:マツダ)。

 これは「コーナーポール」といい、車両前方の感覚把握を補助するためのパーツです。その用途から、運転技術が未熟なドライバーが使っているというイメージがあるためか「ヘタクソ棒」などと呼ばれることも。しかし、運転席から確認しにくい側の距離感や車幅をつかむ目印となるので、安全運転に寄与します。

 では、どのようなクルマに装着されているのでしょうか。あるカー用品店の関係者は、「装着率が高いのはセダンで、低いのは軽自動車」だと話します。セダンは左前方が見にくい一方で、車体が小さな軽自動車は左前方も見やすく、あまり必要性がないのでは、とのこと。

 そもそもセダン自体が減っていることもあり、最近ではディーラーオプションでもあまり見ない存在になっているといいます。いまや車両サイドのカメラ映像を表示する車種も増えているなど、これまでコーナーポールが担ってきた役割を代替する装備があることも、数を減らす一因ではないかといいます。

 それでも完全に淘汰されたわけではないコーナーポール。前出のカー用品店の関係者は、駐車スペースや道路が狭いなど、実際の使い勝手から「必要とする人」が一定数いるといいます。そうした人は、長年乗ったクルマを買い替え、より小さいクルマになっても装着する傾向もあるといいます。

 また別のカー用品店の関係者も、「免許をとって間もない人や、たまにしか運転しないドライバーからの需要が若干あります。また、コーナーポールに親しみのある高齢ドライバーもいますので、今後も一定数の需要を見込んでいます」と話します。

 確かにカー用品店では現在も、ネットショップも含めてコーナーポールは販売されています。中には運転席で操作することで伸縮するタイプや、周囲が暗い環境では光るタイプも。そのため「フェンダーランプ」という呼び方もされます。

【了】

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