杉の巨大一枚板が車内にドーン! 特急「かんぱち・いちろく」内外装が明らかに 畳&ソファも設定
キハ47形とキハ125形の3両編成で運転。
博多~由布院・別府間で運転
JR九州は2024年2月19日、春から運転を始める観光特急「かんぱち・いちろく」の内外装やロゴが決まったと発表しました。
「かんぱち・いちろく」は、2024年春の「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」開催に合わせてデビューする予定の特急列車です。
運転区間は、博多~由布院・別府間(久大本線経由)。月・水・土曜は特急「かんぱち」として下り博多→由布院・別府間、火・金・日曜は特急「いちろく」として上り別府・由布院→博多間を走ります。木曜は運休です。博多~別府間を約5時間かけて移動します。
列車名は、久大本線(ゆふ高原線)の開通に貢献した麻生観八(あそう・かんぱち)と衞藤一六(えとう・いちろく)の名前に由来しています。
ちなみに衞藤一六は、久大本線をカーブさせて当時の北由布・南由布両村を通すよう働きかけた有力者であり、その迂回ルート上に北由布(現・由布院)駅と南由布駅を設置。地元ではこの功績を讃え、この線路を「一六線」「一六曲がり」と呼ぶといいます。
列車は、3両編成で全車グリーン車です。1・3号車は特急「いさぶろう・しんぺい」だったキハ47形、2号車はキハ125形を使います。
デザインは株式会社IFOO(イフー)が担当。
外観は、艶のある黒を基調としたデザインで、車体には久大本線の路線図をモチーフにしたゴールドライン、上下にはゆふ高原線の駅名によるエッジラインが描かれています。
1号車は、畳個室(定員6人×1室)、ソファ席(3人×5)、ボックス席(6人×1、4人×1)が並びます。赤をベースとした温かい色味のソファ席は、重厚感のある座り心地を重視。テーブルには大分産の杉を用い、天井や手すりも杉板で統一した木の温かみのある客室です。
3号車は、畳個室(定員6人×1室)、ボックス席(4人×3、3人×1、2人×4)を配置。緑と青をベースとした落ち着いた空間となっており、テーブルには福岡産の杉を使用。2~4人でゆっくり過ごせる半個室型のボックス席が並びます。
間に挟まれた2号車は、乗客の共用スペースとなる「ラウンジ杉」です。
内装は由布院・日田エリアの風土をモチーフにしており、樹齢約250年の杉の一枚板カウンターと日田の底霧をイメージした天井が、天領地であった日田の豊かな自然を表現します。ビュッフェも兼ね備えており、飲食物や列車オリジナルグッズなどが販売される予定です。
ロゴは、沿線の自然で「かんぱち・いちろく」を構成しています。具体的には、由布岳をモチーフとした冠で「八」を表現。さらに沿線の川を「一」で表し、それが六つ集まり「六」を描いています。
特急「かんぱち・いちろく」は、2024年春に運行開始予定です。具体的な運転日・価格・発売方法、車内サービスなどは、詳細が決まり次第、追って告知されます。
【了】
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