ドアが無ェ!? エアバス異形レア貨物機「ベルーガ」、実は“乗り方”も超特殊だった!

実はデッキからは見えません! 乗員乗降ドア

 そうして誕生した「ベルーガST」は、通常の旅客機ベースの貨物機であれば胴体左舷にある乗員の乗降ドアが見当たりません。一方、右舷には小さなドアがあるものの、駐機中の同型機でここが空いているシーンも見られず、乗降ドアとして使用されていないようです。

 実はこの機の乗員用乗降口は、胴体の下部、前脚の少し後ろあたりに存在します。ここにはハッチがあり、そこからハシゴが出てきて、パイロットなどはここから乗り込みコクピットへ向かいます。

 そのような「ベルーガST」ですが、現在は、エアバス製航空機のパーツを輸送する業務を後継機である「ベルーガXL」にゆずり、新たなサービスを任されています。同機を利用して、一般顧客へむけ大型貨物の空輸サービスを行う事業で、今回の神戸空港への飛来もこの一環です。

 なお、後継機である「ベルーガXL」はベース機が異なり、後発のモデル「エアバスA330」に改修を加えたものとなっています。ただし、この「胴体下部に乗員用乗降口を設置する」という仕様は、「ベルーガXL」にも引き継がれています。

【了】

【写真】「ベルーガ」の乗降口に肉薄してみた

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