高速道ついに「網走」へ 「女満別空港から北」新規事業採択評価 鉄道が消えたルートに延びる高速
地吹雪ヤバイ区間でもあります。
網走市へ高速が延びる
国土交通省 北海道開発局は2024年3月7日、社会資本整備審議会 道路分科会の第36回北海道地方小委員会を開催。「北海道横断自動車道 女満別空港網走道路(女満別空港~網走呼人)」について、2024年度の事業化に向けた最終段階となる新規事業採択時評価が行われました。
現在「美幌バイパス」の終点となっている女満別空港ICから北、オホーツク海沿いの網走市街までの約20kmが女満別空港網走道路で、そのうち網走呼人ICまでの10.9kmが新規事業化の見込みです。途中には大空ICも設けられます(未開業のIC名は全て仮称)。
この路線はJR石北本線に沿う国道39号のバイパスに位置付けられています。2023年12月には、一部現道を改良案と比較検討のうえ、網走まで全線別線で2車線の自動車専用道路として建設する方針が決まっていました。
整備効果として、農水産物の輸送向上や、災害に強い道路機能の確保などが挙げられています。沿道は畑であり、風を遮るものがないため地吹雪が発生しやすいそうです。
この区間を含めた網走への高規格道路は「北海道横断自動車道網走線」と呼ばれます。道東道の本別JCTから網走に至る南北の路線で、女満別空港までは細切れに開通していますが、全線で事業化済み。開通している陸別小利別IC~北見東IC間は、「十勝オホーツク道」として案内されています。
十勝オホーツク道のルートは、2006年に廃止された「北海道ちほく高原鉄道」、かつての「JR池北線」(池田~北見)に沿っています。もともとはこの池北線が網走に至る「網走本線」として開通し、後から現在の石北本線が開通したことで池北線として支線化されましたが、網走への高規格道路も池北線ルートで延びることとなります。なお現在、石北本線沿いの高規格道路としては旭川紋別道(道央道~遠軽)も開通しています。
【了】
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