「記者会見しません」行政処分から沈黙続ける損保 ビッグモーターとともに保険を揺るがす事態に、どこか優しい金融庁

櫻田CEOの名のもとで続く業務改善計画の策定 疑うべきは代理店だけか

 こうした見解を最後に沈黙する損保グループに、保険代理店を管理することは可能なのでしょうか。鈴木氏は話します。

「ビッグモーター社を巡る不適切な保険募集事案が生じた原因の要因の一つは、損害保険ジャパンによる保険代理店の管理が不十分であったことであると考えています。背景には本年1月の損害保険ジャパンに対する業務改善命令の際に公表した通り、損害保険代理店と自動車修理工場を兼業する、いわゆる兼業代理店の育成や、兼業代理店を通じたビジネスモデル経営戦略のもとで生じるコンプライアンスリスクに関する経営認識の甘さなどの問題があったところを考えております」

 その上で、次のような対応をとっていることを明らかにしました。

「これまでに把握をした事実関係や今週15日までに出される業務改善計画の内容等も踏まえつつ今後、実効性のある代理店のあり方について、制度や監督のあり方にも踏み込んでしっかり指導していく」

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SOMPOホールディングス櫻田謙悟CEO(中島みなみ撮影)。

 改善計画の準備を進めるSOMPOグループは、計画提出後の対応について、次のように語ります。

「記者会見は予定しておりません。業務改善計画の内容を当社オフィシャルホームページに開示するとともに、実施状況についても開示していく予定です」(損保ジャパン広報担当者)

 SOMPOホールディングスのグループCEO取締役代表執行役会長の櫻田謙悟氏は、3月15日の業務改善計画の策定を見届けた後の同月末日に退任の予定です。業務改善計画の策定は、今も櫻田氏のもとで続けられています。

【了】

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Writer: 中島みなみ(記者)

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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