「ウクライナ部隊での初使用を確認!」アメリカ供与の新装甲車姿を現す 供与発表から1年半近くかかった理由とは?
ようやく姿を現す。
訓練中の車両と思われる
ウクライナ陸軍の第425突撃大隊は2024年3月17日、アメリカから供与を受けたM1117装甲警備車を使用し、訓練をしている様子を公開しました。
ウクライナ軍の部隊が同車両を動かしている様子が公開されたのは、今回が初となります。同車両は、アメリカが2022年11月4日付で発表した援助パックのひとつとして250台供与されることが、明らかとなっていました。
しかし、同時期に供与されたフェニックス・ゴースト無人偵察機やMIM-23「ホーク」SAMシステムなどは、すでにウクライナ戦場で使われている様子が公開されていましたが、M1117装甲警備車に関しては情報がありませんでした。
ウクライナでは、同車両が戦場に姿を現さない理由として、アメリカ軍がイラクなどで使っていた砂漠戦仕様であるため、ウクライナ用に改修される作業が進められていると報じられていました。
改修期間は2023年9月の段階で18か月かかると報じられており、そのことが事実だとすれば、かなり改修期間が短縮された状態での納入になります。ウクライナ軍に速やかに装甲車を援助する必要性があったため改修と納入を早めたとの報道もあります。
なお、M1117装甲警備車は、V-150「コマンドウ」装甲車を基に開発された車両で、アメリカ陸軍などで警備目的や後方でのゲリラ戦に対応するために配備されています。
【了】
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