「世界初の独自開発超音速ジェット機」ついに空へ! 「21世紀版コンコルド」実現への”序章”
JALも出資・優先発注権を持っています。
実用化されれば「コンコルド」以来
アメリカのスタートアップ企業「ブーム」が2024年3月22日、テスト機「XB-1」の初飛行を成功させたと発表しました。同社では超音速旅客機「オーバーチュア」の開発を進めており、XB-1は「オーバーチュア」実用化のために開発された機体で、世界初の独自開発超音速ジェット機(the world’s first independently developed supersonic jet)といいます。
「XB-1」は、ブームが独自開発したジェット機で、全長は71フィート(約22m)あり、機体後部にはゼネラルエレクトリック(GE)社が設計したジェットエンジンを3つ搭載、主翼は高速飛行に適したデルタ(三角)形状となっています。
初飛行はアメリカ・カリフォルニア州のモハベ空港発着で実施され、フライトでは最大速度時速238ノット(時速約441km)、 高度7120フィート(約2170m)を記録したといいます。
ブーム・テクノロジーは2014年に設立されたスタートアップ企業で、JAL(日本航空)も出資しています。今後、同社は民間向けの超音速旅客機「オーバーチュア」を開発する計画で、すでに航空会社からの事前注文も獲得しているほか、JALも優先発注権を取得しています。もし「オーバーチュア」が実用化された場合、2003年に退役した「コンコルド」以来の超音速旅客機の出現となります。
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