NATOの常設海軍部隊がスウェーデン入り 同国の加盟承認後では初「寄港は非常に力強い声明」

NATOでの協力体制をアピール。

今後はスウェーデンもNATO艦隊に協力か?

 北大西洋条約機構(NATO)は2024年3月24日、第1常設NATO海洋グループ(SNMG1)に所属する艦艇がスウェーデン入りしたと発表しました。

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スウェーデン艦艇から撮影したNATO艦艇(画像:NATO)。

 SNMG1は、NATO即応部隊における常設化された海軍部隊のひとつでアメリカ、イギリス、ドイツ、カナダがそれぞれ常設艦1隻ずつを配備しているほか、NATO加盟国から複数隻の艦艇が派遣されています。NATO艦艇がスウェーデンに立ち寄るのは、同国のNATO加盟以降では初です。

 スウェーデン海軍はNATOとこれまで過去30年にわたり定期的に訓練を行っていましたが、3月7日にスウェーデンがNATOの32番目の同盟国として正式加盟を果たしたことで、19日に、SNMG1の旗艦である「アルミランテ・ファン・デ・ボルボーン」以下艦隊所属の複数艦艇が、同国のストックホルムに入港したとのことです。

 今回の寄港の狙いについて、SNMG1副司令官のディディエ・マレテール中将(フランス海軍中将)は「ロシアの脅威が根強く、ウクライナで戦闘が続いているため、集団的自衛権の強化がこれほど重要な時期はない」と説明。一方、スウェーデン海軍副長官のパトリック・ガーデステン准将は、今回のNATO艦艇入港に関して「ストックホルムへの寄港は非常に力強い声明であり、スウェーデンが同盟内で果たす新たな役割をさらに強化するものとなる。 適切な時間と場所があれば、我々はNATO常設海事グループに貢献する準備ができている」と話しました。

【了】

【イージス艦のひとつ】これが、NATO艦隊の旗艦「アルミランテ・ファン・デ・ボルボーン」です(写真)

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