仙台北部の要衝「富谷JCT」ついに“フル化”スタート ちょっと特殊な構造で 国道4号から東北道“直でいける”

名付けて「亀山西方式」?

富谷JCTのフル化が実現へ

 NEXCO東日本は2024年3月27日、国土交通省からJCTの改築事業について事業認可を受けたと発表しました。仙台北部道路「富谷JCT」を“フル化”する事業がスタートします。

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富谷JCT。仙台東部道路と東北道を行き来するランプはあるが、写真左奥の富谷IC方面と東北道を結ぶランプがない(画像:Google earth)。

 富谷JCTは仙台北部道路と東北道の結節点ですが、仙台北部道路はJCTからさらに東へ、国道4号に接続する富谷ICが終点となっています。富谷JCTは東北道ー仙台北部道路の行き来は可能なものの、東北道ー富谷ICについてはランプがなく行き来ができません。これを解消するのが今回の事業です。

 ただ、JCTへ直接的に東北道ー富谷ICのランプを設けるのではなく、ちょっと特殊な方法が用いられます。仙台北部道路の富谷JCTランプよりも東側に、上下線をまたぐヘアピン状の「Uターン路」を設けるのです。

 これにより、たとえば富谷ICから東北道へ向かう場合、いったん富谷JCTを通過してUターンすることで、富谷JCTの仙台北部道路と東北道を結ぶランプを利用できるというわけです。事業費は約70億円とされています。

 仙台東部道路は4車線化も進められていますが、周辺に多い工業団地の企業や物流事業者などからは、富谷JCTのフル化を求める声も多くありました。通勤時間帯を中心に富谷付近の国道4号で渋滞が激化しているため、JCTのフル化により4号と東北道を利用しやすくなり、交通分散による渋滞の緩和が期待されています。

【了】

【ナニコレ!】かなり特殊構造で“フル化”される富谷JCT(画像)

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コメント

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1件のコメント

  1. このUターン技、バイクで自主的にやってました。