世界で4機の「異形のジャンボ機」、普通の「ジャンボ」と操縦変わる? 外観は大違い 実は“繊細な子”

中部空港に現れる異形のジャンボ機、「ドリームリフター」はベース機である747-400とは大きく外観が異なります。この形状の違いは、操縦の上で違いなどはあるのでしょうか。

ほぼ747-400と同じなものの…?

 中部空港(中部国際空港セントレア)の公式X(旧Twitter)が、「非常に珍しい」というコメントとともに、同空港の駐機場で「ドリームリフター」が2機並ぶ様子を公開し、航空ファンの反響を呼びました。「ジャンボ機」ことボーイング747-400をベースに、さらに胴体後方が著しく大きく膨らんだ異形の貨物機。外形はベース機から大きく変貌を遂げている「ドリームリフター」ですが、その操縦は2機で異なるのでしょうか。

Large 20240420 01
ボーイング「ドリームリフター」(乗りものニュース編集部撮影)。

 ちなみに「ドリームリフター」は世界で4機しありませんが、ベース機であるボーイング747-400は、かつてJAL(日本航空)・ANA(全日空)の主力機であったほか、747シリーズのベストセラー派生型としても知られています。

「ドリームリフター」は旅客型だった747-400を改造したもので、運航はアメリカの貨物専用航空会社、アトラス航空が行っています。また、ボーイング社によると、外観こそ大きく異なるものの、エンジンや操縦系統は747-400とほぼ同じものを使っているそうです。

「ドリームリフター」の操縦に詳しい人物は取材に対し、「基本的な操縦については、747-400とほぼ同じです」としつつも、その違いを次のように答えています。

「『ドリームリフター』の方は側面積が大きいので、横風の影響を受けやすく、そのときのコントロール方法に差があります。また、離陸時に機首を引き上げるスピード(ローテーション速度)も異なります。搭載する荷物や風など条件による差はありますが、満載の場合一般的に『ドリームリフター』の方が、10ノットから15ノット程度(19-28km/h程度)、機首を引き上げるまでに多くの加速が必要です」

 なお、「ドリームリフター」の操縦は「見た目が大きく迫力のある飛行機なので、操縦もダイナミックなものと考えて体験にいらっしゃるお客様も多いですが、実はとても繊細な飛行機です。操縦桿を少し動かすだけでシビアに反応するので、優しく細かく動かしてあげる必要があります」としたうえ、「しかし、コツをつかむととても安定性が高い飛行機といえるでしょう」としています。

 なお、中部空港内には、プロパイロットにも対応する国内有数のフライトシミュレーター体験施設「ラグジュアリー フライト(LUXURY FLIGHT)」があり、ここでは「ドリームリフター」のシミュレーターが設置されています。

【了】

【写真】ナニコレ…これが「異形のジャンボ機」の全貌&機内です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス