えっ!? 前脚が左にズレた珍旅客機、なぜこの形に? 「優秀すぎた」ゆえの珍設計とは
左ずれ前脚は「先進的すぎた」から?
そのひとつが、現行の旅客機の多くで一般的となっている自動着陸(オートランディング)装置。「トライデント」は、他社の旅客機に先んじてこの機能を導入したモデルのひとつたったのです。
しかし、当時、こういった先進的な機能を持つ電装部品を収めるには、大きなスペースが必要で、かつ操縦室近くの機首部分に置く必要がありました。そのスペースを確保するためには、前脚を片方に寄せる形式が好都合とのことで、これが、「トライデント」がユニークな前脚配置に至った最も大きな理由といわれています。
ちなみに、「トライデント」はその配置だけではなく、前脚のしまい方も独特です。多くの旅客機では、前、もしくは後ろに引き込まれるのに対し、この「トライデント」は横方向に引き込まれます。
【了】
コメント