バリバリバリ!舗装ぜんぶ剥がす! 阪神高速湾岸線“通行止め大改修”スタート 工事の後は「かなり走りやすくなる」

阪神高速4号湾岸線で、10日間にわたる終日通行止めのリニューアル工事がスタート。11.1kmの通行止め区間では、舗装を100%打ち換えます。一般道も渋滞していますが、工事中の高速道路上も、かなり多くの人とクルマが行き交っています。

下道は渋滞 通行止め中の高速道路上も渋滞!?

 2024年4月16日朝4時から、阪神高速4号湾岸線 大浜―泉大津間がリニューアル工事にともない通行止めとなりました。期間は26日6時までの10日間。1日10万台が通行するという大幹線が寸断され、同日は通行止め区間の末端部分や、並行する一般道などで激しい渋滞が見られました。

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阪神高速4号湾岸線のリニューアル工事区間。工事用車両が激しく行き交う(乗りものニュース編集部撮影)。

 阪神高速では老朽化にともなうリニューアル工事のため、交通量の多い幹線を数日間にわたり通行止めとし、短期集中的に済ませる手法を行っています。今回の区間は、そのようなリニューアル工事を行わないまま開通から31年が経過し、舗装の劣化などが目立っていました。

「舗装のひび割れなどをパッチワーク的に埋めるなどして補修してきましたが、どうしても限界があります。今回の工事で舗装を全面的に打ち換えます」(広報担当者)

 この区間は関西空港と大阪都心部をつなぐ役割も大きいですが、大阪湾岸の工場地帯を貫いており、大型車の交通量が多く、舗装には大きな負荷がかかっているといいます。

 そこで今回のリニューアルでは、11.1kmの舗装を「100%」、路側帯の端まで10日間で打ち換えます。施工量は24.4万平方メートルにも及びます。通行止め中の高速道路上では、舗装を剥がす音があちこちで響き、大型車、乗用車、原付、さらには自転車でひっきりなしに人が行き交っている状態でした。

 とはいえ、住宅が近い区間では防音しながら施工するほか、舗装を剥がすなどの音の出る作業は昼間に行い、剥がした場所への防水加工や舗装は夜間に行うなどしているとのこと。

 阪神高速道路 保全管理課の安積恭子さんは、「工場地帯とはいえ住宅も近接しており、鉄道の駅も近い(南海線が並行)ため迂回路の設定に苦労した」と話し、通行止め工事前の準備や協議に時間をかけたことを振り返りました。

 舗装が全面的に新しくなることもあり、「お客様にはご迷惑をおかけしますが、完了後はかなり走りやすくなります」と安積さん。構造物の長寿命化を図るとともに、案内標識や泉大津PAのリニューアルなども、この10日間で実施されます。

 ただ、周辺では今後も激しい渋滞が予測されているため、迂回や利用時間帯の変更などが呼びかけられています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 24年問題の前にやれよ