なんであんなに遠かった? 渋谷駅「新南改札」閉鎖に惜しむ声も 「便利だったのに」今後どうなる?

改札なくなっても新南口は存続?

 新しい新南改札は山手線ホームの南端、国道246号の南側で線路を横断するデッキに直結する形で設けられます。

 このデッキは線路東側の「渋谷ストリーム」(2018年開業)、西側の「渋谷サクラステージ」(2023年12月開業)を結んでいて、後者から歩行者デッキがさらに南側へ延び、再び線路を横断して新南改札へと直結しています。すでに完成しているこのルートを利用して、線路の西側から従来の新南口へ向かうようになります。

 新南改札からは、JRのホテルメッツ渋谷が入る複合施設を経て外へ出るようになっていますが、このアプローチは変わらず、単に既存の改札部分が閉鎖される形です。

 ただ同時に、新南口への「通路」として利用されている旧埼京線ホームも閉鎖されます。JR東日本首都圏本部によると、この旧埼京線ホームが閉鎖後どうなるかは、まだ検討中だということです。

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渋谷駅新南口(乗りものニュース編集部撮影)。

 かつて山手線ホーム上の中央改札口側と旧埼京線ホームを連絡した高架通路は、ホーム移設に際して撤去され、高架通路とホームをつないでいた階段の跡などを確認することができます。そうした“遺構”を残しながら通路として使われている旧埼京線ホームですが、閉鎖以降も、その全容は渋谷サクラステージから続く線路西側の新たな歩道デッキから見ることができます。

 ちなみに、旧埼京線ホームはもともと1885(明治18)年に開業した当時の初代渋谷駅があり、その旧駅の施設が貨物用に転用されたのち、100年以上を経て埼京線の延伸とともに旅客化されたものです。大正時代に初代の渋谷駅が現在の大山街道に近い位置へ移設されたのも、渋谷に延びてきた路面電車などとの乗り換えの利便性が考慮されたためでした。初代渋谷駅の開設から139年、周辺はいよいよ鉄道施設としての役割を終えることになります。

【了】

【地図と写真で解説】これが「新南口」への新ルートです(画像)

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コメント

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1件のコメント

  1. 遠い遠いって言ってたのにいざ無くなるとなると不便だなんて何と薄っぺらい記事かと