「路線図にない区間」を走る異色特急が大変化!「超豪華グリーン車」連結 別格すぎる臨時列車とは?
JR武蔵野線では、土休日を中心に吉川美南と鎌倉を結ぶ臨時特急「鎌倉」が運転されています。この列車はルートに大きな特色がありますが、さらに使用車両も変わり、新たな魅力が生まれています。
臨時列車の中では別格?な特急「鎌倉」
JR武蔵野線では、土休日を中心に吉川美南(埼玉県吉川市)と鎌倉を結ぶ臨時特急「鎌倉」が運転されています。同線では特急の定期列車は運転されていませんが、「鎌倉」は臨時列車としては運転日が多く、2024年6月には平日にも運転されます。
そんな「鎌倉」は、2024年3月ダイヤ改正以降、使用車両が変わり、豪華なグリーン車も連結。新たな魅力が加わりました。
特急「鎌倉」は、1990年に運転を開始した「ホリデー快速鎌倉」がルーツ。当初は小山~鎌倉間で運転されていましたが、後に大宮~鎌倉間に短縮しています。2011年に大宮から南越谷発着に変更され、2021年には運転区間を南越谷から吉川美南に延長。2022年に種別が「快速」から「特急」に格上げされ、現在に至ります。
「鎌倉」は、走行区間の吉川美南~鎌倉間のうち、府中本町~鶴見間で貨物線となっている通称「武蔵野南線」を経由することが特徴です。この区間は定期の旅客列車は無く、JR東日本の路線図にも記載がありません。
2024年3月のダイヤ改正では、使用車両がE257系5両編成から、かつて常磐線の「フレッシュひたち」として使われていたE653系7両編成に変更。6月30日(日)までの運転日はE653系での運転となる予定です。E257系は全車が普通車ですが、E653系には3列シートのグリーン車が連結されることが最大の変化です。
今後は鎌倉のあじさいの時期に合わせて、平日にも特急「鎌倉(平日おさんぽ号)」が運転される予定。運転日は6月7・14・21・28日(いずれも金曜日)で、この列車も使用車両はE653系7両編成となります。
「鎌倉」のもう一つの特徴は、臨時列車であるにも関わらず、「在来線チケットレス特急券(トク割)」が設定されていること。このチケットレス特急券(トク割)は、常磐線特急「ひたち・ときわ」、中央線特急「あずさ・かいじ」など、主要路線の特急を対象に設定されているもので、臨時特急では「鎌倉」が唯一となります。
運転日が多いことと合わせ、こうした面からも「鎌倉」が臨時列車としては別格の特急であることが伺えます。
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