東武鉄道「磁気乗車券の全廃」2026年度末を目途に実施へ!デジタル化で改札機も変わる?
大手私鉄で「磁気乗車券の全廃」。
「機器のメンテナンス性向上」と「乗車券のデジタル化」を推進
東武鉄道は、磁気乗車券を2026年度末を目途に全廃する方針を明らかにしました。
磁気乗車券とは、磁気を使って有効区間や有効日などの情報を書き込めるよう、裏面に「磁性体」が塗られたきっぷのことです。自動改札機の挿入口に通して使うことでお馴染みのきっぷです。
東武鉄道は、4月に発表した2027年度までのグループ中期経営計画に磁気乗車券を全廃する方針を盛り込んでいます。同社は今後、磁気乗車券をQR乗車券に置き換えるとしています。QR乗車券を導入することで、「機器のメンテナンス性向上」と「乗車券のデジタル化」を図るといいます。現在は改札機に乗車券の挿入口がありますが、磁気乗車券が廃止されれば必要なくなります。
磁気乗車券は代表的な「紙のきっぷ」ですが、磁気乗車券が全廃されても直ちに紙のきっぷが見納めになるというわけではないようです。
東武鉄道によると、「現時点で紙のきっぷを全廃する予定はありません」(広報部)とのこと。QR乗車券にも紙タイプがあり、紙のきっぷ自体はそうした形で残っていくとみられます。
東武鉄道は2023年10~12月に、QRコードを利用したデジタル乗車サービスの実証実験を行っており、今後QR乗車券の導入が本格的に進む見込みです。
【了】
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