絶海の自衛艦でもネット動画見られます! 海自艦隊「スターリンク」導入 現場の切実な声、普及も爆速か

新隊員のリクルートは年を追うごとに厳しくなっているワケで。

職場環境の改善が急務に

 通信大手のKDDIは2024年5月20日、海上自衛隊の練習艦「かしま」「しまかぜ」の2隻に対し、衛星通信システム「Starlink(以下スターリンク)」の海上向けサービス「Starlink Business マリタイムプラン」の提供を開始したと発表しました。

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2024年5月20日、東京港の晴海ふ頭から出港する海上自衛隊の練習艦「かしま」(画像:海上自衛隊)。

「スターリンク」は、人工衛星を介した高速ブロードバンドのインターネットサービスです。洋上は、接続可能なアンテナが極めて限られるため、民間船舶であってもパソコンや携帯電話の通信環境が陸上と比べると著しく劣っており、また少しでも陸地から離れてしまうと接続自体が無理でした。

 そのようななか、海上自衛隊の隊員、とくに艦艇乗員からは洋上でも陸上と同じ高速インターネットを要望する声が多く、艦上における職場環境を改善することが求められていました。そこで、「スターリンク」を導入することで、航海中でもダウンロード速度最大220Mbpsの通信回線を利用することが可能になったといいます。
 
「かしま」「しまかぜ」の両艦は同日付で世界一周の遠洋練習航海に出発しており、KDDIでは約180日間にわたる遠洋航海に参加する隊員の職場環境の改善に貢献するとしています。

 海上自衛隊では、2027年までに自衛艦の9割に「スターリンク」を導入するとしており、KDDIは海上自衛隊の職場環境のさらなる改善に向け、その動きを支援していくそうです。

【了】

【いつ帰国するの?】海自練習艦隊の世界一周スケジュールを見る(写真)

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