圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート
八王子JCT南側の迂回路バイパスは“整備中”
一方、圏央道の八王子JCT南側で、同JCTを避けるルートの拠点になるのが「高尾山IC」です。ここには、国道20号「八王子南バイパス」が接続しています。といっても八王子南バイパスは今まさに整備中のため、効果は限定的です。
高尾山ICから山を越えて町田街道までの2.6kmを一気に直結する「浅川トンネル」は、八王子南バイパスの中で最も早く2010年に開通しています。ただし町田街道まででは、中央道も八王子バイパスも遠く、目的地が八王子市内であれば、場所によっては使える、といったくらいでしょう。
町田街道から先の八王子南バイパスは細切れに暫定開通しているのみです。2026年までには、未開通部がつながり5km先の北野街道まで1本の道になる予定ではあるものの、2024年5月には関係者間の連絡調整会議でトンネル工事の難航が伝えられています。
最終的に八王子南バイパスは、日野市の国道20号「日野バイパス」とつながる予定。そうなれば、日野バイパスに接続している中央道の国立府中ICと、高尾山ICが直結となり、八王子JCTの迂回路としても本領を発揮することになります。
そもそもの八王子JCT-圏央道の渋滞要因である、中央道下りの相模湖IC付近については、交通容量を増やす付加車線の設置工事も進められています。しかしながら、八王子JCTや圏央道の容量自体も大きくはなく、渋滞緩和につながるかは未知数です。自分に合った迂回路を把握しておいて損はないかもしれません。
ちなみに、圏央道では東名高速と交わる海老名JCTも渋滞ポイントとして知られますが、こちらでも、海老名JCT北側の圏央厚木ICから新東名・東名の静岡方面にショートカットする国道246号バイパス「厚木秦野道路」の建設などが進んでいます。
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