あと2年で開通できる? ネオ甲州街道「八王子南バイパス」工事で新たな課題も

ワープの連続みたいなバイパスです。

八王子南バイパス工事で新たな課題も

 国土交通省 相武国道事務所は2024年5月23日、第1回「国道20号八王子南バイパス・日野バイパス(延伸) 連絡調整会議」を開催。事業の進捗などを関係者間で共有しました。

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八王子南バイパス3工区。一部は八王子市道として暫定開通している(乗りものニュース編集部撮影)。

 八王子南バイパスは、JR中央線の八王子駅、西八王子駅、高尾駅付近を通る国道20号に代わり、京王高尾線のさらに南側に形成される9.6kmのバイパスです。日野市内の「日野バイパス」から分かれる形で建設が進む一連のバイパス群の西端区間にあたります。

 ルート上では「八王子みなみ野」や「ゆりのき台」といった丘陵地の住宅街を横断しています。現在は、北野街道から「八王子みなみ野」エリアを貫く2.8kmが八王子市道として(一部は国道として)暫定開通しているほか、町田街道から「浅川トンネル」で圏央道の高尾山ICまでを一気に直結する2.6kmが開通済みです。

 そのあいだをつなぐ3工区(八王子市大船町~館町)については、2021年4月、「今後5か年程度で開通」するとアナウンスされていました。起伏のある地形を、2つのトンネルと高架橋、土工部でつなぐ工事が進行しています。

 ただし、「館第二トンネル」(448.5m)の施工において、硬質な頁岩のため作業効率が低下している状況だそうです。

 このため、「具体的な開通予定時期については、トンネル工の作業効率の低下に伴う工事の進捗状況を踏まえ、改めてお知らせする予定」とされました。新たな課題などが発生した場合は、連絡調整会議に速やかな情報共有を図るとしています。

 なお、北野街道から浅川を渡って国道16号「八王子バイパス」付近に至る1工区2.0kmについては、用地進捗率が約9割という段階だそうです。

 八王子南バイパスより都心側の「日野バイパス(延伸)」事業3.8kmについては、2019年に1.2km区間が暫定2車線で開通しているほか、用地買収や改良工が同時並行で進められています。そこと八王子南バイパスをつなぐ「日野バイパス(延伸)II期」事業1.5kmは、調査設計と用地買収が進められている段階です。

【了】

【ワープの連続!?】これが「ネオ甲州街道」の進捗です(地図/写真)

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