思わず二度見!? 「2機を半分に割ってくっつけました」驚愕ルックスの旅客機、何が強み? NASAなどが開発
NASAなどが2機の旅客機を半分に割り、それをくっつけたような「ダブルバブル」の胴体構造を特徴とするユニークな旅客機を研究していました。この機にはどういったメリットがあるのでしょうか。
競合は737?
NASA(アメリカ航空宇宙局)とマサチューセッツ工科大学、Aurora Flight Sciencesなどが研究していた新型旅客機案「D8」は一般的な旅客機とは大きく異なる設計が特徴です。胴体が2機の旅客機を半分に割り、それをくっつけたような「ダブルバブル」構造なのです。この機にはどういったメリットがあるのでしょうか。
D8は2016年に発表された時点では、既存機より50%以上も燃費効率が良く、航空会社の運航コストも削減できるとしていました。NASAが公開しているデータによると、競合機はボーイングのベストセラー機「737」で、180人の乗客を乗せ、約5560km(3000海里)の航続距離を持つとされています。
「ダブルバブル」構造とした理由のひとつは快適性の向上と見られます。737と同じキャパシティや全長感でありながら、客室のスペースがより広くなるとのこと。通路の数も737と異なり、2本です。またこうしたことで、乗客や貨物の搭降載に要する時間も削減できます。また、この構造を採用することで揚力アップにもつながり、効率の向上も期待できるとされています。
エンジンは胴体最後部に載せられる形となっており、これによって胴体表面に流れる「境界層」と呼ばれる空気の流れを吸い込み、従来より効率の良い飛行を可能にするといいます。
D8は当初2027年に運航開始とされてきました。しかし、2017年以降この機の開発状況の進捗が、ぱったりと公開されなくなっています。とはいえ、D8のエンジン配置などは、各社が近年打ち出している「将来の旅客機」の設計案でも多く採用されているなど、類似点が多く見られます。
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航空機はほとんどが面対称だから半分に割ってくっ付けても同じ形なんだよなー