これぞ未来の超電磁砲! 自衛隊向け「レールガン」日仏独で協業か 開発はどうなる?
2024年度防衛予算にも研究費あります。
日仏独の3か国で協業の可能性を検討
防衛装備庁は2024年5月30日、フランスとドイツ両国の防衛当局と、「レールガン技術の協力に係る実施要領」の署名を行ったと発表しました。
これは、レールガン技術に関する情報共有や意見交換を円滑に進めることで、日仏独の3か国間で協業の可能性を検討することを目的としたもので、防衛省では実施要領を活用しつつ、レールガンの早期実用化に向けて研究開発に取り組んでいくとしています。
レールガンは、電気エネルギーで弾丸を放つ砲のことで、「電磁砲」とも呼ばれます。火薬を使う従来の砲よりも、弾丸の初速を大幅に向上させることが可能。弾丸が小さく、探知されにくい利点もあります。SF作品でお馴染みの兵器ですが、防衛装備庁は既に研究用の試作レールガンを製造しています。
2022年12月に公開された「防衛力整備計画」では、今後もレールガンに関する研究を継続することが明記され、2024年度予算にも研究費として236億円が盛り込まれています。
レールガンは、これまでの兵器では対処が難しい「極超音速誘導弾」などに対する防空や、艦艇や地上目標に対して回避が困難な打撃手段として使われる見通しです。まずは小口径のレールガンでデータを取得した後、中口径レールガンの開発が想定されています。
【了】
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