クレーン車はイチバン“EV化向き”? 世界初の電動クレーン車が現場の常識を覆す!? ただ価格もスゲエ!

幕張メッセで開催された「建設・測量生産性向上展」で、建機大手のタダノが完全電動のEVラフテレーンクレーンを展示しました。電動化は静粛性や排ガスゼロ以外のメリットも多々あるほか、実は自家用車よりもEVに向いているそうです。

そうか!「作業中充電」できるんだ!

 メーカー担当者の説明によると、「eGR-250N」はクレーン作業だけなら約11時間の作業が可能で、走行のみの場合は約70kmの移動ができるそうです。

 しかし、ラフテレーンクレーンの実際の運行では、車両基地から現場までの往復と現場でのクレーン作業が連続して行われます。メーカーでは具体的な運行の目安として「約5時間のクレーン作業」と「約42kmの移動」を挙げており、これが一度の充電で稼働可能な「eGR-250N」の上限となります。

 なお、メーカー担当者によれば、この数値は同種のラフテレーンクレーンによる実際の運行データを参考にしており、そこで出た平均的な1日の移動距離20~30kmというのを目安にしているのだとか。そのため、前出の走行可能距離約42kmという数値はこれを充分にクリアしているそうです。

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タダノが2023年12月より販売を開始したフル電動ラフテレーンクレーン「EVOLT eGR-250N」(画像:タダノ)。

 また、通常のEV車と異なり、電動クレーンは現場で充電をしながら作業することも問題ないといいます。「eGR-250N」では、市販の電気自動車が用いるCHAdeMO(チャデモ)方式の急速充電が可能で、その場合は約2.5時間で満充電できます。一方、AC200ボルトのいわゆる三相商用電源を使った通常充電の場合は約8時間で満充電可能です。

 ちなみに、後者は工事現場で他の建機にも使われているため確保しやすく、充電しながらクレーン操作を行うプラグイン状態の作業も可能です。メーカー担当者も「現場で充電を行えばそれだけ長くクレーン作業を行うことができますし、移動で消費したバッテリー電力を現場で充電・回復させることも可能です。充電とバッテリー消費に関しては運用しだいで対応できるため、この電動クレーンは非常に使えるモノだと思います」と説明していました。

 どんな現場でも確実に電源設備を確保できるとまでは言い切れませんが、それでも一般のEV車と比べて運用面でバッテリーの消費を抑えることが可能なのは、建機ならではの特徴といえるでしょう。

【排気管が、ない!】世界初のEVクレーン背中や足元までじっくり見る(写真)

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