生きてたよ… 絶滅危惧の「ロータリーエンジン」パトカー発見! 注目度バツグンだけどパトカーとしては致命的!?
埼玉県警の車体と違うのはココ!
とはいえ、新潟県警と埼玉県警の車体では見た目が微妙に異なっています。最大の相違点はルーフ上部の赤色回転灯で、前者では横筒一本形状のバー型なのに対して、後者の方は中央にラッパ型レーダーを搭載したものです。
新潟県警も、当初は埼玉県警と同じくラッパ型レーダーを備えた赤色灯を搭載していました。しかし、その後撤去し、通常の赤色灯に換装したことでこのような差異が生じています。なお、新潟県警の車体は、積雪地の警察車両で見られる防雪カバーを装着しているため、その点も新潟ならではと言えるのかもしれません。
ほかにも、新潟県警のRX-7には、車体後部のトランクリッド脇に自動車電話用アンテナに似た黒い棒状のアンテナ、いわゆる「TLアンテナ」が取り付けられています。これは現在の埼玉県警のRX-7にはない装備なので、それも特徴でしょう。
すでに運用開始から四半世紀が過ぎ、もうすぐ30年を迎えようとしている新潟県警のRX-7パトカー。ただ、スポーツカーベースのパトカーであるため、展示すればギャラリーの目を引きます。実際、冒頭に記した6月8日の新潟県警察の視閲式でも、式典終了後に警察車両の見学ができるよう「ふれあい広場」が開設されていましたが、展示されるや否や、記念撮影を希望する来場者で長蛇の列ができていました。
このように、注目度は依然として抜群に高いため、交通安全のシンボルとして末永く元気に走り続けてもらいたいと、実車を見て改めて感じました。
【了】
Writer: 柘植優介(乗りものライター)
子供のころから乗り物全般が好きで、車やバイクはもちろんのこと、鉄道や船、飛行機、はたまたロケットにいたるまですべてを愛す。とうぜんミリタリーも大好き。一時は自転車やランニングシューズにもはまっていた。
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