次世代戦闘機の「超スゴイお供」大型無人機ついに公開 肝心の戦闘機どうすんの? 透ける独仏の苦しい思惑

エアバスがF-16戦闘機並みの大型無人機「ウイングマン」を披露。有人戦闘機の意に沿って行動し、空の戦い方を一変させるかもしれません。ただ、肝心の次世代戦闘機の開発が遅れており、独仏の苦しい思惑も見えてきます。

じゃあ次期戦闘機はいつできるの? ドイツの思惑

 ウイングマンは、ドイツとフランス、スペインが共同で開発計画を進めている新戦闘機「FCAS(Future Combat Air System)」にも対応する見込みです。

 FCASは2019年6月に開催されたパリエアショーでコンセプトが発表されており、その時点から「リモートキャリア」と呼ばれる複数の無人航空機と行動を共にする構想が明らかにされていました。おそらくウイングマンもリモートキャリアの一つで、FCASと行動を共にすることを想定しているものと思われます。

 FCASにはベルギーも高い関心を示しているようで、2025年には正式な開発計画のメンバーとなる話もあります。実現すればFCASの開発計画は大きく前進することになりそうですが、その一方でFCASの開発計画はドイツとフランスの主導権争いや財政難などで遅れをきたしています。

 一方、日本やイギリス、イタリアは新戦闘機「GCAP」の開発計画を進めています。GCAPは航空自衛隊のF-2戦闘機の退役が開始される2035年の就役を目指していますが、FCASはGCAPより約10年後の2045年前後の就役を目指しています。

 そのためもあってか、エアバスはウイングマンと行動を共にする有人戦闘機として「ユーロファイター」の名前を上げており、FCASよりも先にウイングマンを就役させる構想もあるようです。

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ユーロファイター「タイフーン」(画像:ドイツ連邦軍)。

 ウイングマンと行動を共にする有人戦闘機がFCASになるのか、ユーロファイターになるのかは定かではありませんが、仮にウイングマンがユーロファイターと行動を共にするCCAとして就役したとしても、ユーロファイターの生産終了からウイングマンの量産開始までの間、どうやってエアバスを中心とするドイツ企業の戦闘機の開発・生産基盤を維持するのかという問題が残ります。

【ほどんどF-16!】これ無人なのかよ…新型「有人機の指示で動く随伴機」(写真)

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