本州―九州の新ルート「関門海峡の新橋」詳細ルート判明 橋を渡ればもう“小倉” 都市高速に直結

小倉駅すぐ近くにきます!

都市高速・小倉直結「下関北九州道路」

 北九州市は2024年6月、関門海峡を横断する新道路「下関北九州道路」のルート素案および都市計画の概要について住民説明会を行い、資料をウェブサイトで公開しました。

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既存の関門橋。下関北九州道路はこことは別のルートになる(画像:写真AC)。

 下関北九州道路は、関門海峡を渡る道路としては国道2号関門トンネル、高速道路の関門橋に次ぐ3本目、鉄道を加えれば5本目になります。

 下関と門司を結んでいる既存ルートよりも西側、下関市内の彦島と、北九州市街地の小倉を直結するルート案がすでに示されていましたが、今回はIC・JCTの位置など、より具体的な案が示されました。

 延長は約8kmで、活断層の影響を考慮して海峡部は約2.2kmの吊り橋が想定されています。設計速度は80km/h、4車線の自動車専用道路として整備されます。

 山口県側の起点は、旧彦島有料道路(県道福浦港金比羅線)から直結、福岡県側では北九州都市高速2号線に直結する形となります。日明ICと西港ICの中間に、西港町JCT(仮称。以下、IC名なども同様)が設けられます。

 途中ICは3つ。山口県側には迫町IC、南風泊(はえどまり)港ICが設けられます。前者は旧彦島有料道路の出入りを、後者は下関市街地などとのアクセスを担います。福岡県側には一般道とのアクセス拠点として西港町ICが設けられます。いずれも2方向の出入りのみが可能な「ハーフIC」として整備されます。

 起伏の大きな山口県側は、橋梁やトンネルで構成され、海峡部の吊り橋を経て、福岡県側は小倉港の海釣り公園に通じている小倉港線の真ん中に高架橋が設けられます。

 既存の関門国道トンネルは1958年、関門橋は1973年と、いずれも完成から半世紀が経過し、老朽化による損失への懸念が高まっています。下関と北九州のあいだは市民が日常的に移動しており、事故や工事などでどちらかが寸断され、大渋滞を経験する人も少なくないようです。

 今後、都市計画決定告示までに要する期間は、順調に進めば概ね2年とのこと。その頃に事業スタートとなる見込みです。

【了】

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