「渋谷と御茶ノ水、ますます“谷”になってないか…」 再開発で「深く」なる都心のターミナル駅

東京の駅では再開発が至るところで行われています。谷間のターミナル駅である渋谷駅と御茶ノ水駅は、改良工事も相まってさらに「谷深く」なりました。その光景を空撮写真で見ていきます。

撮影から1年後もまだまだ工事中

 東京都心のターミナル駅は、常にどこかで再開発が行われています。品川駅界隈では、隣の高輪ゲートウェイ駅の新設や、車両基地跡で再開発中に出土した150年前の海上築堤「高輪築堤」がニュースになりました。
 
 すり鉢状地形の底辺部にある渋谷駅では、戦後に構築されたターミナル駅構造を刷新し、東急東横線の地下化、百貨店ビルの解体、高層ビルの建設が10年以上の歳月をかけて行われています。“谷間”つながりで、神田川の谷間にへばりつくJR中央線の御茶ノ水駅と合わせて、2023年5月に上空から捉えた再開発状況を見てみましょう。撮影から約1年経過した2024年現在も工事はたけなわで、少しずつ駅の姿が変化してきています。

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南方向から渋谷駅の全景を見る。旧東急東横線ホーム跡に竣工した白いビルが「渋谷ストリーム」で、その左手の桜丘地区に新たに誕生したのが「渋谷サクラステージ」である(2023年5月1日、吉永陽一撮影)。

 渋谷駅は旧東横線跡地に竣工した複合施設「渋谷ストリーム」や「渋谷スクランブルスクエア東棟」など高層ビルが隣接し、晴れると影が強くなってディティールが見えないため、曇天の日に撮影しました。

 渋谷駅南側は、桜丘地区の商業地域を街ごと再開発した「渋谷サクラステージ」が2023年11月30日に竣工しました。オフィスおよび商業棟から成るAと、オフィスおよび住宅棟から成るBの、大きく2つの街区から構成される複合ビル群です。特にAのオフィスは上から見ると、L字型の形状が特徴的です。撮影時点では外観がほぼ出来上がった状態で、線路沿いのA街区は「SHIBUYAサイド」と命名され、上から見ると二等辺三角形の形状をしています。一方B街区は「SAKURAサイド」と命名されました。

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