「渋谷と御茶ノ水、ますます“谷”になってないか…」 再開発で「深く」なる都心のターミナル駅
谷底の渋谷駅 ビルが建ち際立つ谷間
10年前は、渋谷駅を行き交うJR山手線や埼京線も、空から車両がよく見えていました。現在は先に挙げた3棟の高層ビルの谷間を列車が走っています。谷底の地形がさらにビルの谷間となって、いままで見たことのない新たな渋谷の姿となりつつありました。
渋谷駅は2024年6月16日、西口にあったみどりの窓口が南改札前へ移転。旧東急東横店南館のビルは、4階部分までを残して解体途中でしたが、防音シートが掛けられました。“以前の渋谷駅”の姿を残す最後の建物も、いよいよ全面解体となります。また7月21日には渋谷サクラステージ側に新たな駅舎を設け、新南改札を移転開設する予定です。
次いで向かった御茶ノ水駅は、1895(明治28)年にJR中央本線の前身である私鉄・甲武鉄道によって開業した駅で、神田川に沿った狭隘地に所在します。神田川は江戸時代、幕府の事業によって本郷台地を掘削した人工の谷であり、仙台藩が請け負ったため仙台堀と呼ばれてきました。
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