やっぱりトヨタ車がイイ! 長~い「6WDランドクルーザー」フランス特殊部隊が愛用するワケ

パリで開催の防衛見本市「ユーロサトリ2024」に、日本でも人気のSUV「ランドクルーザー」の6WDモデルが展示されていました。ただ、ここまで改造するなら別の車両でもよい気が。その理由をメーカーに聞きました。

なぜランクルがよいの?

 テクナム社は1987年に設立された会社で、その顧客は軍隊と、消防・法執行・治安活動などを行う政府機関となっています。扱う車両はオリジナルではなく、商用車を改造したもので、その主力商品は「ランドクルーザー70」をベースにした「マステック」シリーズです。

 ボディー全体を防弾化した「アーマー B6」やピックアップトラック風に荷台部分を追加した「サバンナ」、キャビンに銃座を追加した「コマンドー」など、モデルの数は10種類を超えます。

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「ユーロサトリ2024」のテクナム社の出展ブース。ランドクルーザーベースのマステックが展示されていた(布留川 司撮影)。

 ここまでバリエーションが多いと、「いっそのことオリジナルで作れば?」と思ってしまいますが、テクナム社の担当者によれば、そこにはしっかりとした理由があるそうです。

「ランドクルーザーをベースにしているのは、オリジナルのシャシーが極めて優れているからです。加えて堅牢で信頼性も高く、メンテナンスも簡単です。しかし、私たちの顧客である軍や政府機関にとっては、そんな優れたランドクルーザーであっても完璧とはいえず、それを補うために私たちが改造を加えているのです。デモンストレーションを行ったマステックT6については、シャシーを延長して車軸とタイヤを追加するという大きな変更を加えていますが、その一番の理由は積載量を増やすためです」

 ノーマルの「ランドクルーザー70」の車重は2t程度ですが、「マステックT6」ではなんと7tにもなるとのこと。なお、荷台部分はモジュラー式になっているため任務に応じて様々な機器や兵器を搭載することが可能となっています。

【車体ながっ!!】これが6輪駆動ランクルの運転席です(写真)

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