さらば「日本一短い航空路線」 最新の利用率”9割弱”も運休へ…なぜ? 理由も他路線じゃアリエナイ…?

「利用率9割弱」で運休の経緯…その後の両島のアクセスは?

 RAC・JTA(日本トランスオーシャン航空)の広報担当者は次のように説明しています。

「この路線の搭乗率は『北大東~南大東』のみの数値ではなく、『那覇~北大東~南大東』と『那覇~南大東~北大東』の数値となります。『北大東~南大東』のみの需要は少ないのが現状です。その点とお客さまの利便性を考慮し今回の判断となりました」

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北大東空港(乗りものニュース編集部撮影)。

 この路線は、那覇空港を基点に「三角運航」と呼ばれる、国内の定期旅客便としては珍しい運用形態が採られてきました。これは、月・金・土・日曜は那覇→北大東→南大東→那覇を、火・水・木曜は那覇→南大東→北大東→那覇の順で同じ機体を飛ばすというものです。

 高い利用率は、南大東島から北大東島経由で那覇、もしくは北大東島から南大東島経由で那覇、あるいはその逆といったように、単純な南・北大東島の移動ではなく、両島と那覇を移動するための需要が多くを占めていたためでした。このためRACは北大東~南大東の運休にともない、那覇~南大東、那覇~北大東の各路線を、1日0.5便ずつ増やす予定です。

 なお、今回RAC便が運休となることで、南北の大東島間を行き来するアクセス方法としては、大東海運の貨客船を用いた海路がメインになります。

【了】

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