五輪でも大問題「のぞき見ドローン」どう防ぐ? なす術なかった海自護衛艦 日本は大丈夫なのか?

オリンピックでは違反行為として制裁が下った相手チームの「ドローンでの視察」。軍事目的ではむしろ戦法として常識になりつつある行動です。悪意の有無にかかわらず、小さな飛翔体による「のぞき見」が世界で大問題になっています。

対ドローン 自衛隊はまだ能力不足?

 確かに、航空自衛隊の基地などの重要拠点には、地上にレーダー網が張り巡らされていますが、レーダーは高高度を高速で飛行する航空機やミサイルの察知を主目的に開発されており、低高度を低速で飛行するドローンのような目標の接近の察知や補足には適していません。

 もちろん防衛省・自衛隊も手をこまねいているわけではなく、航空自衛隊のレーダーの一部を、ドローンの接近も察知できるよう改修を進めているという話もありますし、陸上自衛隊の駐屯地などに、ドローンの飛行音を探知して接近を察知するシステムの配備も進めているようです。しかし、前述したようにその数は少なく、能力的にも不足しています。

 アメリカのノースロップ・グラマンは、レーダーや光学・赤外線センサーなどの複数のセンサーを組み合わせて接近してくるドローンなどの目標の接近を早期に察知し、目標情報を高度なAI(人工知能)によって処理するシステム「M-ACE」を実用化しています。これは、必要に応じて機関砲など迎撃用の火器で撃墜し、無力化も行えるものです。

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イスラエル軍の「アイアンドーム」(画像:イスラエル参謀本部)。

 ほかに、イスラエルの防空システム「アイアンドーム」も類似機能を備えています。こうした実績のある外国製システムを導入して、重要拠点に配備するくらいのことをしないと、自衛隊がドローンの接近を早期に察知して護りを固める能力を早期に獲得することは、困難なのではないかと筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は思います。

【ミサイルもったいない】これが「のぞき見ドローン」を撃破する“良コスパ兵器”です(写真)

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