五輪でも大問題「のぞき見ドローン」どう防ぐ? なす術なかった海自護衛艦 日本は大丈夫なのか?

オリンピックでは違反行為として制裁が下った相手チームの「ドローンでの視察」。軍事目的ではむしろ戦法として常識になりつつある行動です。悪意の有無にかかわらず、小さな飛翔体による「のぞき見」が世界で大問題になっています。

ドローンにミサイル使う? ついて回るコスパ問題

 ドローンを無力化するための一番有効な対抗手段はミサイルなのですが、いかんせんミサイルはドローンのような安価な目標の無力化には費用隊効果の面で適していませんし、砲弾や銃弾などに比べて製造に時間もかかるため、必要な時に必要な数が揃わないという問題もあります。

 ドイツなどからウクライナに供与された「ゲパルト」対空戦車がロシアのドローンを多数撃墜したことから、日本でもゲパルトの同種装備品である87式高射機関砲でドローンを無力化すれば問題ないのではという声もネット上などにはあるようですが、北海道に集中配備されている87式高射機関砲をドローン対策のために分散配備するなど、とうてい現実的とは言えません。

 対ドローンに、日本では具体的な動きも進み始めています。

 防衛省は7月16日に、高い出力のマイクロ波を照射してドローンを無力化するシステムの共同研究を行うための事業取り決めを、アメリカとの間で締結しています。

 また6月17日付の時事通信は、同省が3月に、レーザーでドローンなどを無力化するシステムの取得契約を三菱重工業、川崎重工業、東芝インフラシステムズの3社と締結したと報じています。これは陸上自衛隊の高機動車などに搭載する想定です。

 高出力マイクロ波やレーザーを用いるドローン無力化システムは、実用化までにはまだ時間を要すると思います。このためこれら技術の研究開発を進めて熟成させながら、法整備と、M-ACEのような既存のミサイルや機関砲と組み合わせることのできるシステムの整備を並行して進めていく必要があると筆者は思います。

【了】

【ミサイルもったいない】これが「のぞき見ドローン」を撃破する“良コスパ兵器”です(写真)

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