愛車の価値が急落!? ハーレーダビッドソン日本法人の「販売店いじめ」仲間内でも影響に天地の差が…なぜ?

ブランドイメージ失墜の恐れも

 今回の問題による影響なのか、バイクブーム終焉によるものかは定かではありませんが、現在のハーレーの中古車相場は2~3年前に比べてわずかに下がっている印象です。

 特に2021年から生産国がタイに切り替わった現行モデル(CVOシリーズやトライクを除く)は、安価な未使用中古車が大量に出回っていることもあり、中古市場にはこれからより深刻な影響が出るものと予想されます。

 それ以前の北米で製造されたハーレーについては、ファンの中には北米モデル信仰を持つ人も少なくないため、一時的に中古車価格が下がっても、やがては絶版車人気のような形で中古車相場が回復することもあり得るでしょう。

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公正取引委員会の立入検査によりHDJによる無理な拡販戦略が露呈した結果、今後のハーレーの新車販売や中古車相場への影響が懸念されている(山崎 龍撮影)。

 ユーザー内で「ハーレーは新車価格こそ高いのに、買い取りや下取り金額は二束三文になる」といった悪評が広まると、熱烈なファン以外は購入を躊躇するようになり、これまで好調だった新車販売にも悪い影響が出るようになるのは間違いありません。

 ブランド価値を失うのは一瞬ですが、それを取り戻すには大変な労力と長い時間がかかるものです。筆者(山崎 龍:乗り物系ライター)も1人のライダーとして、HDJの動きは今後も注視していきたいと考えています。

【了】

【あっ、見たことある!】これが中古車市場にあふれ返る「ハーレー」モデルです(写真)

Writer: 山崎 龍(乗り物系ライター)

自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、カワサキZX-9R、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか

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