「札幌の圏央道」未開通部はどうなってる? 鉄道消えた“田舎暮らしの街”に巨大インパクト

廃線跡をまたいでます その路線とは?

 道央圏連絡道路は、混雑する札幌市街地を避けて道東道、道央道など札幌から放射状に延びる道路を相互にショートカットするだけでなく、苫小牧港、新千歳空港、石狩・小樽港を連絡することから物流面でも新たな幹線になると目されています。

 さらに千歳市内では、国産半導体製造の新会社「ラピダス」の工場が2025年の稼働を目指して建設中で、千歳周辺では関連企業の工場や物流施設も建設ラッシュ。北海道の鈴木直道知事も、ラピダス進出の効果を全道へ波及させるうえで不可欠な道路としています。

 未開通部の南幌町や長沼町の北部は、かつて私鉄の夕張鉄道(夕張-野幌)が通っていましたが、1975年に廃止されて以降、両町とも鉄道がありません。中樹林道路は、南幌町でその廃線跡の道路をまたいでいます。

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未開通部の「中樹林道路」は舗装や防雪柵も一部できている(乗りものニュース編集部撮影)。

 その南幌町は、札幌への通勤も可能な“田舎暮らしの街”としてアピールしており、2022年以降は人口も増加に転じています。そこへ道央圏連絡道路が開通することで、新たに千歳方面などへの通勤圏となるかもしれません。

【了】

【もう少し!?】これが「札幌の圏央道」未開通部の状況です(地図/画像)

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