台風で「道路通行止めの可能性がある」→なぜ止めない? 鉄道は「止めます」 ビミョーな表現のカラクリ

道路の通行規制やアンダーパスの浸水。いつもの道でも気付きにくい道路状況は、どのように決まり、どこで調べるとわかるのか。わかりにくい状況を一刀両断します。運転すべきか、中止すべきか。運転者としての判断の幅が広がります。

通行止めの可能性に高いも低いもない

 台風7号の接近を受けて、国道を管理する国土交通省の地方整備局や、高速道路会社が道路への影響を相次いで公表しています。

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通行止めの可能性が発表されている西湘バイパスの西湘PAは、2019年台風19号で波にのまれた(画像:NEXCO中日本)。

 特に台風の影響を受けやすいのは、沿岸を走る区間や大雨が予想される地域の斜面に面した峠道です。8月15日15時現在、鉄道各社は計画運休を発表していますが、道路で通行止めを予告する区間はなく、あくまでも「通行止めの可能性」にとどめています。

 国道などの一般道と首都高などの都市高速は「通行止めの可能性がある区間」を、高速道路各社は「通行止めとなる可能性が高い区間」をウェブサイトで発表しています。通行止めの「可能性がある区間」と、通行止めの「可能性が高い区間」があると、気象庁による台風の影響予測は刻々と変化するので、台風の影響によって、通行止めの確率を示すような印象がありますが、そうではありません。

「通行止めの可能性がある区間」は、極めてシンプルに選別されています。国道の通行止めについて国土交通省道路局道路防災対策室は、次のように話します。

「国道の一部には『雨量規制区間』が定められています。例えば、(東京都・神奈川都県境前後の)国道20号大垂水区間の連続雨量は150mmですが、気象庁の降雨予想では、この基準値を超える(※予想は300mm)可能性があります。雨量規制区間は基準値を超えると通行止めになるので、『可能性がある』という意味は、これを示しています」

 高速道路も同じです。NEXCO東日本は、次のように話します。

「NEXCO東日本では圏央道の一部区間と東京湾アクアラインを『通行止めの可能性が高い』区間にしていますが、通行止めになる可能性を強調しているだけで、通行止めの確率を示したものではありません」(広報室)

 トンネルと海上橋で構成される東京湾アクアラインでも通行止めの可能性が示されましたが、これも雨量規制と同じような考え方で、風速規制を上回る可能性が予測されるためです。これと同様の風速規制は、本州四国連絡橋などでも適用されています。

【最新版】高速道の「通行止めするかも!」区間(地図で見る)】

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