圧巻だけど絶滅寸前!「バスがズラ~リと並ぶターミナル」 使いやすさ抜群 しかし“昭和の遺物”に

昭和の時代によく見られた「頭端式バスターミナル」は、全国でも残りわずかとなっています。愛知県岡崎市にある名鉄の東岡崎駅北口のバスターミナルもその一つですが、近い将来に姿を消しそうです。

バスが元気だった「昭和の雰囲気」をいまに伝える

 2024年8月のある平日の朝、東岡崎駅北口のバスターミナルを取材しました。まずは乗り場をチェック。開業時は7つの乗り場が設けられていましたが、現在は5つに減っています。

 バスはターミナル進入後、頭から乗り場に突っ込む形で停車。乗り場には路線図が描かれた案内板も掲げられていますが、バス正面の行先表示器も合わせてチェックできるので、乗り間違いが防げそうです。出発時のバスはいったんバックしてハンドルを切り、ターミナルを出ていきます。

 乗り場の天井部に目を向けると、2、3人ほどが入れそうなブースが見られます。ここにはターミナルの安全を見張ったり、案内放送をしたりする係員が詰めています。

 待合室に入ると椅子などはなく、飲料の自動販売機や証明写真機が設置されているだけ。きっぷなどを取り扱っていた出札所も移転してしまっており、薄暗さも相まって寂しい印象です。ただ、乗り場への出入り部には大きな路線図や乗り場の案内が掲示されています。デザインはもちろん現代のものですが、バスが元気だった昭和のころの雰囲気をいまに伝えるような巨大さに目を奪われます。

 地下道を通って道路を横断し、バスターミナルを外からも観察してみましょう。乗り場にかかる屋根はバス全体を覆うことができるほどの大きさであるとわかります。取材した朝にはターミナルへのバスの出入りが頻繁にあり、ときには複数台が同時に出発する様子も。取材時は3台が同時にバスターミナル出口に並ぶ壮観な姿を見られました。

 見納めが迫る東岡崎駅北口のバスターミナル。訪れる機会があれば、ぜひ細部までチェックしてみると面白いかもしれません。

【了】

【画像】圧巻!これが「バスがズラ~リと並んだ」ターミナルの様子です

Writer:

レイルウェイライター種村直樹氏に憧れ鉄道・バスライターを志す。これまで「バスマガジン」や「Rail Magazine」で執筆。現在はモビリティ全般に興味を広げ、ドローンや空飛ぶクルマの記事も。国家資格「一等無人航空機操縦士」所持。近著に「ドローン3.0時代のビジネスハック」ほか。

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