大変貌!“青いさんふらわあ”2番船ついに進水 「さんふらわあ ぴりか」 LNG燃料船「かむい」と2隻体制そろう

本州と北海道を結ぶ大型フェリーの新造船「さんふらわあ ぴりか」が進水しました。これで大洗-苫小牧航路は、LNG燃料船2隻体制となります。

燃料供給には別府航路と異なる課題

 商船三井さんふらわあはすでに、大阪―別府航路へ「さんふらわあ くれない」「さんふらわあ むらさき」を投入済みで、さらに大洗―苫小牧航路にもLNG燃料フェリー2隻を投入し、4隻体制となります。

 LNG燃料のバンカリング(供給)は、複数台のタンクローリーと船を同時に接続し短時間で補給を行う「トラック・ツー・シップ」方式で実施されており、「くれない/むらさき」は別府港で燃料補給を行っています。

「かむい/ぴりか」が就航する大洗―苫小牧航路は、大洗港では石油資源開発が、苫小牧港では北海道ガスがそれぞれ「トラック・ツー・シップ」方式によるLNG燃料の補給を実施します。一方で別府航路より停泊時間が短く、夜間の供給になる上、冬季の苫小牧など厳しい気候条件を考慮する必要があり、現在、安全なオペレーションの実施に向けて検討が行われています。

北海道ならではの「ユニーク燃料」も!?

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1番船さんふらわあ かむい(深水千翔撮影)。

 商船三井グループは2050年までにネットゼロ・エミッションを達成することを目指し、次世代燃料の積極的な導入を掲げており、2024年に入ってからは商船三井内航などが共同保有するメタノール燃料船「第一めた丸」の進水や、商船三井テクノトレードなどが出資する「MOTENA-Sea」の水素ハイブリッド旅客船「HANARIA」の運航開始といった話題が続いています。

 特にLNG燃料は、従来の重油焚き船と比べ25~30%のGHG(温室効果ガス)削減効果があることから「今すぐ実現可能な取り組み」と位置づけて、外航・内航問わずLNG燃料船の整備を進めています。

 これに加えて酪農業が盛んな北海道浜中町において、家畜糞尿や同町で排出される有機物などからバイオメタンを製造し、低・脱炭素エネルギーとして活用することに向けた検討も開始しています。これは道内の工場や、道内港湾に寄港する「さんふらわあ かむい/ぴりか」などの船舶での利用を想定しています。

 大洗―苫小牧航路のLNG燃料フェリー2番船となる「さんふらわあ ぴりか」は2025年中の就航を予定しています。

【了】

【ド迫力!】「さんふらわあ ぴりか」が海へ滑りこむ瞬間(写真)

Writer:

1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。

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